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October 07, 2010

タクティクスオウガ 印象に残った台詞集2

オランウータンのことをオラウータンと覚えていた。実際オラウータンで検索してもかなりの数のウェブページがヒットする。しかしオランウータンはオランとウータンという二つの単語の複合語で、それぞれ「人」と「森」を意味する。発音の段階で省略もしくは誤解されて伝わったのだろうけど意味的におかしくなるので注意した方がいい。

というわけでタクティクスオウガの3章と4章の台詞を5個ずつ選ぶとこうなった。

Ch3

捕虜
「…きみみたいな人間がいるとは
 思わなかったよ。
「…もっと早く会いたかったぜ。

占拠後の敵の根城にて。さっきまで敵だったのに簡単に情報を提供してくれる友好的なキャラがこの名無しの「捕虜」だ。私の中ではカムラットですが、それは妄想として。この捕虜は単に口が軽かったというわけではなく、実は自軍のやり方に疑問を持っていた敵兵というポジションなのでした。それならばゲーム的にこのまま仲間に加わってもおかしくないと思うところだけれど、戦いに疲れたということであくまで自軍には加わらない。(ニンジャで仲間になるキャラっていないんですよね。)
Cルートのデニムというのは孤独な状況で我が道を進むといった感じなのですが、ここで敵から自分のやっていることが認められ希望が見えてくるという良いシーンです。「君みたいな人間がいるとは思わなかったよ」という言葉からデニムの異常さというのも伺えます。ここで忍者がカッコいいのは台詞だけじゃなくて去り際に背中を向けてという演出もあるから。


騎士ザエボス
「英雄と呼ばれた貴様がなぜ、解放軍に
 追われているのか、やっとわかったよ。
 公爵は貴様のことが嫌いなのさ。
「貴様のように手を汚さず、
 きれいごとばかりを語り、
 美味しいところだけを盗む…。
「汚い仕事は他人まかせで、
 理想や正義をちらつかせる…。
 それが貴様だ。
「いずれ民衆は、公爵を見限り、
 貴様を支持するようになるだろう。
 公爵より『汚れていない』からな。
「しかし、それもつかの間だ。
 どうせ、貴様もそのうちに
 『汚れる』さ。くっくっくっ。

騎士ザエボス
「この城の…裏切り者どもは…
 救世主を求めている…
「やつらだけじゃない…
 この島のやつらは皆、そうだ…
 民衆とはそうしたもんだ…
「貴様は…救世主になれるのか……?
 救世主ヅラした偽善者に……
 ふふ…、なれるんだろうな……

デニム
「………。

ザエボスの戦闘前の台詞と捨て台詞。長くて切るとこ見つからなかったが、これはTOの代表的な台詞という認識でチョイス。民衆が救世主を求めているというのは、後の二人のランスロットの会話にも共通するものがあるし、枢機卿の死に際でも言及されていた。けれどこのゲームはRPGのように町に入れないし、立ち寄っても民衆の声を聞くことはできないようになっている。そこが前作、「伝説のオウガバトル」との違いだ。民衆がどう思っているか、もし言葉で語られたとしてもこの台詞の後では上辺だけのものに聞こえてしまうのではないか。散々嫌味を言われた後にデニムの台詞は「・・・」だけ。ザエボスの論調を強調するように無言が機能している。
「汚れ」という単語は当然のことながら1章の章題に掛かっている。レオナールも言っていたように理想ばかり語っていて良い訳がない。綺麗事ばかり言う優等生って現実でも嫌われるように、デニムも表向きでは迎えられても、それをいいように思わない人もたくさんいるのではないか。


ベイレヴラ神父
「英雄と呼ばれた人物が腰抜けでないことを神に祈ろうか。
 わっはっはっは。

ネタ台詞。それ以上でも以下でもない。しかしネオウォルスタ3人組の中でもアプサラはいいやつなのに、こいつは神父のくせに意地が悪い。そうしたギャップは狙って出したものなのだろうか憎らしさもひとしお。エクソシストというクラスは運用するには使い勝手が悪いが、宗教国家の話なのでグラフィック的にいえばとても存在感のあるクラスだ。同じエクソシストではエルリグが海賊船長という肩書を持ちながらあの容姿というヘンテコさが印象的。ただ死刑台での佇まいはすごくしっくりくるんです。
セガサターンではテキストは変わらずも演技過剰で「わっはっは」とは発音していない。ネタ台詞に成長したのもこのテキストの滑稽さゆえであろう。ちなみにロンウェーも「わっはっは」と言っている。


暗黒騎士オズ
「よぉし、この女はおまえたちに
 くれてやる。好きにしろッ!

暗黒騎士
「さっすが~、オズ様は話がわかるッ!

炎のセリエ
「さわらないで・・・・・・
 ・・・お願い、やめて・・・・・・

ネタ台詞。この台詞ばかりが先行して有名になっているきらいがある。私はどちらかというとNルートのチャームプレイの方が興奮するのだが、それは妄想。このイベントの印象が強力で、ゲーム中にレイプという言葉が使われているがそれは4章ハイム攻略後だという件が何度も交わされたという歴史を持つ。このイベントは本編中で流れることはなく、ウォーレンレポートからのみ見ることができる。


ヴァイス
「うるせー、この裏切り者めーッ!!
 人を…、人を……、うっ。

騎士レオナール
「ヴァイス!? おまえ、ひどい怪我を
 しているじゃないか。
「悪いことは言わん。剣を棄てろ。
 怪我の手当てをしてやるから、
 もうやめるんだッ。ヴァイスッ。

ヴァイス
「…人を道具のように使いやがって…。
 用済みになったらゴミ箱行きかーッ?

ヴァイス
「………カチュ……ア……

Nルートヴァイスの最期。内容についてではないんですが、「人を…、人を……、うっ。」って辺りが書き文字のテキストにしては生々しくて良い。深く突っ込むと、この「うっ」という呻きは泣いているように受け取ったのが最初。でも次にレオナールが怪我に気づくので、痛みに呻いていると取るのが自然なのでしょうか。解放軍を離れたのはヴァイスが勝手にやったことで裏切り者とかいうのは意味が分からないのですが、それは全部自分が招いたことなんだと分かっていて、それを嘆いているのではないか。この「うっ」はその弱音で、口調の方でなんとか強がっている。Cルートでは「助けてくれデニム」なんて言うので顔が怖くても実際は弱い人間なのかもしれないです。



Ch4

暗黒騎士ランスロット
「民に自分の夢を求めてはならない。
 支配者は与えるだけでよい。

聖騎士ランスロット
「何を与えるというのだ?

暗黒騎士ランスロット
「支配されるという特権をだっ!

聖騎士ランスロット
「ばかなことを!

経験者にTOの台詞を選ばせたらその全員が選ぶであろう。それくらい取り上げられる台詞なので、ここで何か言うのもはばかられる。面白いロジックだと思います。


プランシー神父
「おのれを棄てろ・・・、大儀の為のいしずえとなれ・・・・・・。
 現実をきちんと見すえて、よりよい選択肢をえらぶのだ・・・。
「おまえは・・・・・・次の世代のために
 道をつくるだけでよい・・・・・・・・・
 それを・・・ 忘れるな・・・・・・。

本来は父を助けるために戦っていたという部分があったはずです。でも英雄に祭り上げられてそれどころではなくなっていたのもあってこの父親って影が薄いんです。やっと親子で会話ができたと思えば既に天に召されるところだなんて。この台詞をメタ的に要約するとおまえが指導者になっても銃殺エンドを迎えるからカチュアに支配権を譲れということだ。まあ、そんな簡単に世の中変わらないんだから無理に急くことなく次の世代に課題を受け継がせるというのも大事だと思うよ。不幸にもドルガルアはそれが出来なかったんだよね。


暗黒騎士バルバス
「騎士は剣で戦えということだな!
 いくぞ、デニムッ!!

これもネタ台詞。
銃を自慢げに扱うが誤射で味方を殺してしまい上記の台詞を吐く。しかしおまえが持ってるの剣じゃなくてハンマーだろとツッコミを入れたくなる台詞。広義の意味で取れるのかもしれないがバルバスだから説得力がない。しかし神聖文字が読めるあたり勉強は出来る方なのか?


騎士ヴェルマドワ
「我々は敗北するかもしれない。
 それほどに解放軍は強い!
「ここで戦うことを無理強いはしない。
 死にたくない者は遠慮なく
 ここを立ち去るがいい!

騎士ヴェルマドワ
「いいんだぞ、無理をするな!

騎士ヴェルマドワ
「そうか…。それでこそ、
 誇り高きバクラム騎士団の一員だ。
「よし、ここを死守するッ!
 バクラム騎士の死に様を見せてやれッ!

印象的な敵キャラその2。苦戦するマップで無いことは確かですが、戦う前からこんなに弱い部分を見せられるとプレイヤーの心情としては戦意を削がれますって。このやりとりに感動して渋々リーダーだけを倒したプレイヤーもいるのでは?もしくはそんなに高くなかった忠誠度をチェックした上で全員説得して仲間に引き入れ、さっきまでの絆はなんだったの?というサディスティックなプレイも可能。さすがに趣味が悪いぞ。
演出的な話をすれば、実はこのやりとりをデニムは見ていない形になっている。その代わりプレイヤーにだけは見せていて、やりきれない感情になるのは、知らない主人公はリアクションを起こさずにただ必死の敵の相手をするだけだからだ。


デニム
「これは……ランスロットさんのオルゴール……?


「あ……、ああ………、あ……………あ

デニム
「そんな……、まさか……!

若い娘
「大丈夫よ…。さあ、座りましょうね…。

カチュア
「イヤーッ!!

全員が選ぶであろう台詞といえばこれもあった。カチュアはいるパターンでお願いします。まずこのキャラクターの配置が素晴らしい。ウォーレンの場合はベッドで寝込んでいた。プランシーもベッドの中で死んでいった。この男はどうかというと、一見普通に椅子に座っている。画面からは顔を背けているので構図上顔は見えない。その理由づけとして海の見える教会としているんでしょうね。だからそんな人物より先にオルゴールに焦点がいく。「ランスロットさんのオルゴールがなんでここに?」そしてデニムの中で海を見つめる男との因果関係が出来上がっていく。この時のBGMのメロディがオルゴールと同じという聴覚上の面白い演出もまた工夫されている。
事の顛末として肉体的な損傷ではなくてこういうのもアリなんだなと興味深いですが、少しZガンダム的でもありますね。エンディングでは快方に進んでいると信じています。

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Tracked on October 07, 2010 10:13

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